2002/11/21に、ナショナルから
従来使えなかった多層鍋や銅・アルミ鍋が使える
IH調理器が発売されました。
どのような理由で使えるようになったのでしょう?
以前、「IH(電磁誘導加熱)調理器のしくみ」
http://www.ozuki.com/sho-ei/know/know63.htm
で、IHの仕組みはお話ししました。
そして、「アルミ製や銅の鍋が使えない」理由は、
アルミや銅は、電気抵抗が低く、電気を通しやすいため、
熱にならないというふうに説明しました。
今回発売された、IH調理器は、
電気抵抗が低くても発熱するために、
2つの工夫があります。
まず、コイルに、約60kHzという高周波の電流を流しています。
(従来品は、約20kHzだったそうです。)
この事で、今までの3倍のうず電流を発生させることが
できるようになりました。
2番目に、コイルに使われる電線の数を32倍と多くし、
(その分、電線の太さは、細くしてたのですが・・・)
コイルに使われる、電線のトータルの表面積を
大きく(約5倍)しました。
この事で、何が起こるかというと、
電気は、電線の表面を流れます。
表面積を広げたことによって、電気がスムーズに流れ、
電気のロスを1/7にする事が出来ました。
いろいろな技術のおかげで、
良い調理器が出来ましたね!!!。
*National 新製品情報11月号 KZ-321MSの
パンフレット参考
KZ-321MSのサイト
http://www.hes.matsushita.co.jp/
navi/ih_cook/321ms/index.html
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