電気ノート
家庭のコンセントが交流の理由 (32)
家庭のコンセントは、交流電流
一方、電池は、直流電流です。
なぜ、電力会社から家庭にきている電流は、
交流電流なのでしょう。
電気は、電線の中を通って
発電所から家庭まできています。
この電線の中で、こんな出来事があります。
「流れる電流が多いほど、熱として消費される。」
(ジュールの法則より・・・。)
ホットプレートなんかで、
コードがぬくくなるのがこの原因。
たとえば、
10000Wの電気を流すとすると、
1000Vで、10A より
10000Vで、1Aの方が、電気のロスが少なくて済みます。
ということで、家庭にくるまでの電線の中の電流は、
より高圧にしてあります。
でも、いくら高圧の電流の方がロスが少ないといっても、
家庭内に、何万ボルトの電気を入れるわけにはいきません。
ここで、交流だけの特徴、
「変圧器によって自由に電圧を変えることが出来る。」
が活躍します。
高い電圧の電気で、ロス少なく送っていって、
使う直前で使う電圧まで下げるという作戦です。
直流では、変圧が出来ないので、
使える電圧のまま流さないといけないので、
電流は大きくなります。
実際の電圧のながれは、
発電所は、50万Vから27万5000Vの電気を作っています。
その電圧を、一次変電所で、15万4000Vにします。
そして、その電圧を、二次変電所で、7万7000Vから2万2000Vにします。
そして、その電圧を、配電用変電所で、6600Vにします。
そして、家の中に入る前に、電柱で100Vにします。
家の中の電気が交流なのは、
発電所から家庭までの道のりに、
重要な要因があるからなのです。
2月24日放送の「所さんの目がテン!」(日本テレビ)
「電気の歴史」をみて・・・。